レイルロオド・トレインon銚子電鉄』イベントレポート



諸君、おはよう。
あるいはこんばんわ、かな?

ネットの挨拶はなかなかに難しい。、

アルジェは、デキ3専用レイルロオドの、アルジェマイネ・ドライだ。
アルジェの目的は、今は運用を休止している銚子電鉄、仲ノ町車庫の動態保存車輌、 銚子電鉄電気機関車「デキ3」を、再び走り出させることだ。

けれど、銚子電鉄にはそれだけの余裕がない。
線路を続けていくために、クラウドファンディング形式でのふるさと納税を呼びかけ ているほどだ。
https://www.satofull.jp/static/projects/city-choshi-chiba/01.php
そんな銚子電鉄を応援するために、アルジェになにができるか?

考えたときに思いついたのは、
「貸切列車を走らせる」ということだ。

貸し切りの観光列車を、イベント列車として走らせる。

走行記念切符


やレプリカのヘッドマーク


それに、車内放送ボイスのCD


などを販売する。

……うん。悪くない。
これなら少しは、銚子電鉄の助けになれるかもしれない。

そこでアルジェは、アルジェを銚子電鉄へと連れてきてくれたガイド、進行豹に相談 してみた。

次に、銚子電鉄での上司にあたる、Sさんに相談してみた。

それから、アルジェに声を与えてくれた、声優の尾崎真実さんにも相談してみた。

みんな「面白そう」といってくれた。
きっと力を貸してくれると、アルジェに約束してくれた。

そうして、2018/05/19。
銚子電鉄、銚子電気鉄道線を、アルジェの企画した貸し切り観光列車、『観光各停・ おおはし号』が、走ることとなった。


銚子駅は、あいにくの小雨模様。

JR様の銚子駅のホームの犬吠方の端にある、銚子電鉄・銚子駅のホームにはかわいら しい建屋が待合室として運用されている。

そこにガイドが受付を設置し、乗車受付を開始した。

短い募集期間であったにもかかわらず、競争率三倍にものぼった、厳正なる抽選を経 て乗車権を得た、幸運な乗客たちが、つぎつぎと受付をすませていく。
『まいてつ -pure station-』のファンの方、地元・銚子の方、鉄道ファンの方、実 にさまざまな顔ぶれだ。

乗客たちを車内に誘導すると、車内撮影タイム。



ガイドが写真撮影し、アルジェが宣伝文句を考えた、銚子のみどころをずらり紹介し た中吊り広告、ドア上広告とでびっしりと埋め尽くされた車内を、乗客たちが大喜び で撮影してくれる。

この時点でもう、みんな笑顔だ。
アルジェも嬉しい。とても、とても。

けれど、引き締めなければならない。

今日の観光列車「おおはし号」では、アルジェが車内で、ライブで、車内放送を担当 することになっているのだから。

アルジェに声を与えてくれた、声優の尾崎真実さんと、うなずきあう。

大丈夫、いける。

こころを、ひとつに重ね合う。

【尾崎/アルジェ】
「銚子電鉄観光各停。おおはし号 。
出 発 ! 進 行 ! !」

――正直、車内で、ライブで、生声で車内放送を行うプレッシャーは相当なものだっ た。

まわりを見ている余裕など、なかった。

けれど、みなさんの熱気が、笑い声が、感心にうなずく気配が、アルジェを勇気づけ てくれた。



――犬吠駅では、一時間の観光下車。

銚子電鉄・銚子電鉄線の最大の観光名所、犬吠埼灯台をみてもらい、銚子電鉄線の魅 力をさらに知っていただくと同時に、犬吠駅売店で、おみやげも買っていただこうと いう、素晴らしい計画だ。

アルジェとガイドが、銚子電鉄の駅員さんのサポートをいただきながら引率。 犬吠埼灯台を見学し、犬吠ホテルのペンギン駐車場のペンギンさんたちに挨拶をし て、犬吠駅に戻る。

徒歩での観光というのはなかなか引率がむつかしいものだ。 参加者のマナーが良くないと、道いっぱいに広がったり、大声で騒ぎ立てたりして、 地域の方々やほかの観光客の方々に、ご迷惑をかけてしまう。

けれど、レイルロオド・トレインon銚子電鉄においては、わずかもそんな事態は起こ らなかった。


犬吠駅の売店では、アルジェ一押しの銚電みやげ、『ぬれ最中』が品切れしてしまっ ていたことだけは残念だったけれども、みんなが次々、ぬれ煎餅や、たい焼きや、で んでん酒や、デキ3のキーホルダーを購入してくれた。

そうして、ふたたび『銚子電鉄 観光各停 おおはし号』に乗車して、外川駅まで向 かって折り返し、仲ノ町駅への貸し切り乗車。

帰りの車内では、アルジェは尾崎真実さんと交代し、尾崎さんのフリートークを楽し ませてもらった。

尾崎さんは、アルジェの知っている、いつもどおりの尾崎さん――
機転が効いて、ふんわり優しく、その言葉で、その笑顔で、まわりのみんなを幸せに してくれる、尾崎さんだった。

だから当然、復路の時間も笑顔のままに、あっという間に過ぎてしまった。


車庫見学と物販・サイン会も、みんなに大喜びしてもらえた。


今回はご乗車になられなかった方々も、沿線からの写真撮影や


アルジェのイラスト(!)


などで応援をしてくれた。
……総じて、素晴らしい、完璧とさえ言えるイベントだったと、アルジェは思う。

そのことは、アルジェのどんなレポートよりも、
ガイドがどれほど言葉を尽くすことよりも。
たった一枚の写真が。尾崎真実さんの笑顔が。なによりも雄弁に、伝えてくれること と思う。


これで、アルジェのレポートは終わる。

だが、「レイルロオド・トレイン on 銚子電鉄」を、アルジェの銚電応援を、これ きりで終わらせるつもりは、まったく無い。

どうか、アルジェの今後に期待してほしい。

そうしてどうか、銚子電鉄・銚子電鉄線に、気軽に乗りにきて欲しい。

たとえ姿がみえなくとも。

アルジェは仲ノ町駅で、デキ3と一緒に。
いつでも、諸君が遊びにきてくれることを、待っているから。